30代後半の転職|自己PRの失敗例 企業にはこう見えています


皆さんは、企業が求めている人材として志望動機や自己PRを伝えられていますか?

転職で志望動機や自己PRは、自分をアピールするうえで非常に重要な要素になります。

ただ、30代後半の転職では『即戦力』が求めらるため、志望動機も一工夫が必要です。

今回は、実例やサンプルを使いながら、30代後半の転職でありがちな志望動機や自己PRが企業にどう見られているかを解説します。

 

30代後半転職の自己PR まずは企業を知ろう

書類審査や面接で志望動機や自己PRを語るにしても、企業が求めていることを理解していないと正しいアピールができません。

転職というのは、『自分を売り込んで、マッチした企業に買ってもらう』という作業です。

まずは、企業が30代後半転職者に求めていることを解説します。

企業が30代後半転職者に求めること
・転職目的
・今の仕事内容とキャリア
・スキルとポテンシャル
・ニーズを推し量る力
『30代の転職は即戦力人材が求められる』というように、基本的には業務遂行能力やキャリアに関してアピールすることが大切です
また、『企業のニーズを推し量る力』が求められるため、必要とされている人材を把握し、『それを解決できるのが私です!』という内容にしなくてはいけません。

30代後半転職の自己PR 重要ポイント10選

自己PRは、あなたの経験とスキルを具体的にアピールする重要なツールです。

ポイントを押さえて、魅力的で説得力のある自己PRを作成しましょう。

また、転職エージェントのサポートを受けることで、さらに効果的な自己PRの書き方を学ぶことができます。

 

強みと実績を具体的に記述する

30代後半の転職者は、これまでのキャリアで培った強みと実績を具体的に記述することが重要です。

例えば、「プロジェクトマネージャーとして、年間予算を10%削減しつつ、納期を守ることで顧客満足度を向上させた」といった具体例を示しましょう。

数値や具体的な結果を交えることで、あなたの実績がより説得力を持ちます。

 

キャリアの一貫性を示す

これまでのキャリアで一貫したテーマやスキルを強調することが大切です。

例えば、「ずっと営業職に従事し、常にトップセールスとして評価されてきた」など、一貫性のあるキャリアパスを示すことで、採用担当者に信頼性をアピールできます。

この一貫性は、転職先での即戦力としての期待を高めます。

 

転職理由と新しい挑戦への意欲

なぜ転職を考えているのか、その理由と新しい職場で何を成し遂げたいかを明確にしましょう。

ポジティブな理由や将来のビジョンを示すことで、前向きな姿勢をアピールできます。

決して現在の仕事への愚痴や不満にならないことが大切です。

 

ソフトスキルの重要性

専門的なスキルに加えて、コミュニケーション能力やリーダーシップなどのソフトスキルも強調しましょう。

例えば、「チームリーダーとして、メンバーのモチベーションを高めることで、プロジェクトの成功に貢献した」といった具体例を示すと効果的です。

ソフトスキルは、どの職場でも重要視されます。

 

継続的な学習と自己投資

常に新しい知識やスキルを習得する姿勢をアピールしましょう。

「最新のマーケティングトレンドを学ぶためにオンラインコースを受講し、資格を取得した」といった具体的な努力を示すことで、向上心が強いことを印象付けることができます。

自己成長への意欲は、採用担当者にとって大きな魅力です。

 

適応力と柔軟性をアピールする

変化の多い職場環境で適応力と柔軟性を持つことは重要です。

例えば、「新しいシステム導入時に迅速に対応し、他のメンバーをサポートすることでスムーズな移行を実現した」といったエピソードを交えると、適応力の高さを示すことができます。

この能力は、どの企業にとっても非常に価値があり、魅力的にうつります。

 

成功事例をエピソードとして語る

成功事例をエピソードとして具体的に語ることで、あなたの実績をより印象的に伝えることができます。

「新規顧客獲得キャンペーンを企画・実行し、目標を150%達成した」といった具体的なストーリーを通じて、成果を強調しましょう。

具体的なエピソードは、説得力を高めるとともに、一緒に働くイメージをつけやすくします。

 

問題解決能力を強調する

問題解決能力は、どの職場でも重要なスキルです。

例えば、「トラブル発生時に迅速な対応を行い、問題を解決することで顧客の信頼を維持した」といった具体例を示すと効果的です。

問題解決におけるあなたの役割やアプローチを詳細に記述することで、その能力を強くアピールできます。

 

チームワークの経験を伝える

チームワークの経験を具体的に伝えることで、協調性やリーダーシップをアピールしましょう。

例えば、「プロジェクトチームの一員として、各メンバーの意見をまとめ、成功に導いた」といったエピソードを交えると良いです。

チームでの成功体験は、協調性の証となります。

 

転職エージェントに相談する

具体的なエピソードや作りこみに不安を感じる場合は、転職エージェントの利用を検討しましょう。

相談すれば、自己PRの質をさらに高めることができます。

エージェントはプロの視点からアドバイスを提供し、適切な表現や構成を提案してくれます。

自己PRに不安がある場合は、転職エージェントのサポートを受けることで、より効果的なアピールが可能になります。

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30代後半転職の自己PR 企業にはこう見えています《失敗実例》

では、ここからは実例を使いながら、志望動機や自己PRが企業にどう見えているかを説明していきます。
アピールは、企業に伝わっていますか?

 

自己PRがただの情報羅列になっているケース

それまでに積み上げたキャリアをアピールするために、業務内容を積み上げて記載しています。

ただ、それがただの情報羅列になっているケースです。

初めの5年は、営業部署に所属し、主に首都圏のメインクライアントへの営業活動をしました。その後、営業企画の部署に異動し、全国規模で展開する企画の立案、実施後の進捗管理に携わりました。営業企画に配属されてから4年目に主任に昇格を果たし、チームマネジメントも経験しています。
仕事をしながら行った創意工夫や考え方、行動に関する記載がないため、その人の『仕事の仕方(向き合い方)』が不明です。
「こんな困難があり、それをこのように乗り越えた」
「こんなことを学び、今どう活かされている」
あなたの成長した過程や物事の考え方を具体的に記載するようにしましょう。

 

自己PRが自慢話になっているケース

採用担当者としては、感情移入できず、素直に「すごい!」とは思うことができません。

営業部に所属し、在籍1年目に東日本営業成績NO.1の実績をあげました。また、その実績を評価され、営業部のなかで最年少のチームリーダーを任され、部下を10名かかえながらも、翌年以降も同様の成績をコンスタントにあげ続けました。チーム活動としても、バランスの取れたチームビルディングで、他のグループの倍以上の営業成績を確保しています。

企業側が知りたいのは、

「具体的なアクション」
「得られた成果」
「自身の成長」といった本人の考え方や行動についてです。

特に、数字や結論ありきの自慢話は、要注意です。

陥りがち!

 

自己PRが企業の需要に合っていないケース

「確かに能力は評価できる」でも「うちの会社じゃない」と思われてしまっては意味がありません。

・マネジメントスキルが求められているのに資格の多さをアピール
・チーム設計と調和が求めらているのに、「物事を合理的に思考し、論破する力」をアピール

このようなアンマッチは、企業情報や募集要項をきちんと理解することで解消できます。

万が一、「企業が求めている人材と異なる」と感じても、そのギャップを素直に認め、どのようにフォローできるかを述べることで印象が変わるケースもあります。

大切なのは、自分の能力や市場価値を把握し、企業が求めれる人材を理解してアプローチできるかです。

 

志望動機のバックグラウンドが浅はかなケース

企業情報を研究し、共感する形で志望動機をアレンジするべきですが、浅はかさが出てしまうケースです。

御社のホームページで新規事業開拓に力を入れていることを知り、チームの一員として一緒に仕事をするなかで貢献できると考えています。特に、最近メディアでよく取り上げられている、○○についての事業拡大は社外での評価も高いようなので、非常に楽しみです。
情報のリソースがホームページやSNS、一般メディアとなると、説得力が落ちてしまいます。
そのようなリソースしかない場合は、それを踏まえて自分はどう考えているかをきちんと伝えましょう。
また、実際に働いている人や客観性を担保できる転職エージェントの言葉を使うのもひとつの手です。

 

志望動機が個人的な希望だけのケース

業務内容や事業以外にも、魅力的な部分があり会社を選択することもあるでしょう。

しかし、志望動機には、まず「事業や仕事内容に惹かれている」ということを記載するべきです。

「働き方改革が進んでいるので、私も同じように働きたい」
「家庭と仕事の両立をしている社員が多いと知り、企業姿勢に共感した」
「福利厚生が充実しているため、恩恵を受けたい」

業務内容以前に「個人の希望」ばかり並べているケースは多々あります。

一緒に働いてもいないのに自分の権利や希望を主張してくるような人には、「まずは仕事のことを考えて欲しい」と思ってしまいます。

 

自己PRがやる気と勢いだけのケース

20代の転職はやる気とポテンシャルで採用を勝ち取ることができます。

しかし、30代は即戦力人材であることが1番重要です。

どんな業務もまずはポジティブに向き合い、根気よく仕事をすることができます。信条である積極性を武器に、未経験の業務や分野も苦にせずに取り組むことが可能です。
30代転職でのアピールポイントとしては、少し稚拙で頼りないと感じてしまいます。

 

志望動機に具体性がないケース

どこの企業でも使えそうなありきたりな志望動機は、印象が非常に悪くなります。

御社のチャレンジングな姿勢に共感し、私の経験を大いに活かせるのではないかと考えております。特に、幅広い事業展開をしている企業の姿勢に感銘し、多角的な視野で自身も成長できるのではないかと思います。
企業の採用担当者が知りたいのは、
「なぜこの業界なのか?」
「なぜうちの会社なのか?」
の2点です。
この2点が明確になるような志望動機を伝えない限り、具体性に欠いてしまいボンヤリとした印象しか残りません。
「本当にこの会社でやっていく覚悟があるのか?」と定着性にも疑問が残ってしまいます。

 

志望動機が前の会社との比較になっているケース

転職先の会社を持ち上げたくて、今勤めている会社を悪く言う人がいますが、基本的にはマイナスのイメージしかありません。

「今の会社は人間関係が悪く、風通しの良い御社であれば…」
「会社の将来性に不満を持っており、御社の成長戦略であれば…」
転職したら同じようにネガティブな発言をするように感じられます。
比較表現は使わずに、「御社の優れている部分に魅力を感じている」というのをシンプルに伝えるべきです。

 

自己PRが受け身の姿勢になっているケース

「何でも吸収して貢献したい」
「どのような困難にもチャレンジできる」

こういった姿勢は◎ですが、行き過ぎると受け身の姿勢が強くなるので要注意です。

御社が掲げる成長戦略に携わることで、新たな能力を身につけることができると感じています。そして、今まで以上に自分自身が成長できるのではないかと考えています。
30代の転職は、即戦力人材が求められています。
今から成長して欲しいというよりも、今すぐに実力をバリバリに証明して欲しいのです。
採用担当者によっては、「あなたを成長させるために採用するわけではない」と感じてしまいます。

 

まとめ 30代後半の転職|自己PRの失敗例 企業にはこう見えています

30代の転職にとって、志望動機や自己PRは自分をアピールする絶好のチャンスです。

ただし、ポイントを理解して正しくアピールをしないとあなたの良さがまったく企業に伝わらない結果になってしまいます。

即戦力人材が求められていることを認識したうえで、企業の欲している人材がどんな人なのかをきちんと把握しましょう。

ポイントは、『企業のニーズを推し量る力』を高め、『それを解決できるのが私です!』という内容にしていくことです。

初めのうちは伝え方やニュアンスなど、細かい部分の修正をひとりでするのは難しい場合もあります。

そんな時は、転職エージェントに登録することをオススメします。

転職エージェントは、企業の採用担当者と情報交換をしながら求人情報の細部を把握しているため、

「企業が採用する意図は?」
「どんな人が欲しいのか?」

といった企業のニーズをきちんと理解しています。

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その他、【転職エージェントを使うメリットとオススメのエージェント】については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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