30代転職|《実例あり》あなたの志望動機・自己PR 企業にはこう見えています


皆さんは、きちんと企業が求めている人材として志望動機や自己PRを伝えられていますか?

転職で志望動機や自己PRは、自分をアピールするうえで非常に重要な要素になります。

ただ、20代と異なり、30代の転職では『即戦力人材』が求められます。

今回は、実例やサンプルを使いながら、30代転職でありがちな志望動機や自己PRが企業にどう見られているかを解説します。

 

まずは企業が求めていることを知ろう

書類審査や面接で志望動機や自己PRを語るにしても、企業が求めていることを理解していないと正しいアピールができません。

転職というのは、『自分を売り込んで、マッチした企業に買ってもらう』という作業です。

そこで、まずは、企業が30代転職者の志望動機や自己PRに求めていることを解説します。

企業が30代転職者に求めること
・転職の目的
・今の仕事内容と向き合い方(キャリア)
・スキルとポテンシャル
・企業のニーズを推し量る力
『30代の転職は即戦力人材が求められる』というように、基本的には業務遂行能力やキャリアに関してアピールすることが大切です
また、『企業のニーズを推し量る力』が求められるため、必要とされている人材を把握し、『それを解決できるのが私です!』という内容にしなくてはいけません。

 

あなたの志望動機・自己PR 企業にはこう見えています《実例あり》

では、ここからは実例を使いながら、志望動機や自己PRが企業にどう見えているかを説明していきます。
あなたのアピールは、きちんと企業に伝わっていますか?

 

自己PRがただの情報羅列になっているケース

それまでに積み上げたキャリアをアピールするために、業務内容を積み上げて記載していますが、ただの情報羅列になっているケースです。

初めの5年は、営業部署に所属し、主に首都圏のメインクライアントへの営業活動をしました。その後、営業企画の部署に異動し、全国規模で展開する企画の立案、実施後の進捗管理に携わりました。営業企画に配属されてから4年目に主任に昇格を果たし、チームマネジメントも経験しています。
仕事をしながら行った創意工夫や考え方、行動に関する記載がないため、その人の『仕事の仕方(向き合い方)』が不明です。
「この仕事では、こんな困難があり、それをこのように乗り越えた」
「この業務で、こんなことを学び、今どう活かされている」
あなたの成長した過程や物事の考え方を具体的に記載するようにしましょう。

 

自己PRが自慢話になっているケース

採用担当者としては、感情移入できず、素直に「すごい!」とは思うことができません。

営業部に所属し、在籍1年目に東日本営業成績NO.1の実績をあげました。また、その実績を評価され、営業部のなかで最年少のチームリーダーを任され、部下を10名かかえながらも、翌年以降も同様の成績をコンスタントにあげ続けました。チーム活動としても、バランスの取れたチームビルディングで、他のグループの倍以上の営業成績を確保しています。

企業側が知りたいのは、「具体的なアクション」「得られた成果」「自身の成長」といった本人の考え方や行動についてです。

特に、数字や結論ありきの自慢話は、要注意です。

 

自己PRが企業の需要に合っていないケース

「確かに能力は評価できる」でも「うちの会社じゃない」と思われてしまっては意味がありません。

・対人スキルやマネジメントスキルを評価する企業に対して、資格の多さをアピールしても加点にはなりません
・チーム設計と調和が求めらているのに、「物事を合理的に思考し、論破する力」をアピールしても無意味でしょう

このようなアンマッチは、企業情報や募集要項をきちんと理解することで解消できます。

万が一、「企業が求めている人材と少し異なる」と感じる場合でも、そのギャップを素直に認めたうえで、どのようにフォローできるかを述べることで印象が変わるケースもあります。

自分の能力や市場価値を把握し、企業が求めれる人材を理解してアプローチできるかです。

 

志望動機のバックグラウンドが浅はかなケース

企業情報をよく知り、そこに共感する形で志望動機をアレンジするべきですが、浅はかさが出てしまうケースです。

御社のホームページで新規事業開拓に力を入れていることを知り、チームの一員として一緒に仕事をするなかで貢献できると考えています。特に、最近メディアでよく取り上げられていると聞く、○○についての事業拡大は社外での評価も高いようなので、非常に楽しみです。
情報のリソースがホームページやSNS、一般メディアとなると、語る内容の説得力が落ちてしまいます。
そのようなリソースしかない場合は、それを踏まえて自分はどう考えているかをきちんと伝えましょう。
また、実際に働いている人や客観性を担保できる転職エージェントの言葉を使うのもひとつの手です。

 

志望動機が個人的な希望だけのケース

業務内容や事業以外にも、魅力的な部分があり会社を選択することもあるでしょう。

しかし、志望動機には、まず「事業や仕事内容に惹かれている」ということを記載するべきです。

「働き方改革が進んでいると聞いたので、私も同じように働きたい」
「家庭と仕事の両立をしている社員が多いと知り、その企業姿勢に共感した」
「福利厚生が充実しているため、恩恵を受けることができそう」

ここまで直接的な表現をしていなくても、業務内容以前に「個人の希望」ばかり並べてしまっているケースも多々あります。

まだ実力もわからず、一緒に働いてもいないのに自分の権利や希望を主張してくるような場合は、「まずは仕事のことを考えて欲しい」と思ってしまいます。

 

自己PRがやる気と勢いだけのケース

20代の転職はやる気とポテンシャルで採用を勝ち取ることができます。

しかし、30代は即戦力人材であることが1番重要です。

どんな業務もまずはポジティブに向き合い、根気よく仕事をすることができます。信条である積極性を武器に、未経験の業務や分野も苦にせずに取り組むことが可能です。
30代転職でのアピールポイントとしては、少し稚拙で頼りないと感じてしまいます。

 

志望動機に具体性がなく、ありきたりなケース

どこの企業でも使えそうなありきたりな志望動機は、印象が非常に悪くなります。

御社のチャレンジングな姿勢に共感し、私の経験を大いに活かせるのではないかと考えております。特に、幅広い事業展開をしている企業の姿勢に感銘し、多角的な視野で自身も成長できるのではないかと思います。
企業の採用担当者が知りたいのは、「なぜこの業界なのか?」「なぜうちの会社なのか?」の2点です。
この2点が明確になるような志望動機を伝えない限り、具体性に欠いてしまいボンヤリとした印象しか残りません。
「本当にこの会社でやっていく覚悟があるのか?」と定着性にも疑問が残ってしまいます。

 

志望動機が前の会社との比較になっているケース

転職先の会社を持ち上げたくて、今勤めている会社を悪く言う人がいますが、基本的にはマイナスのイメージしかありません。

「今の会社は人間関係が悪いのですが、風通しの良い御社であれば…」
「所属の部署及び会社の将来性に不満を持っており、御社の成長戦略であれば…」
転職したら同じようにネガティブな発言をするように感じられます。
比較表現は使わずに、「御社の優れている部分に魅力を感じている」というのをシンプルに伝えるべきです。

 

自己PRが受け身の姿勢になっているケース

「何でも吸収して貢献したい」
「どのような困難にもチャレンジングできる」

こういった姿勢は◎ですが、行き過ぎると受け身の姿勢が強くなるので要注意です。

御社が掲げる成長戦略に携わることで、新たな能力を身につけることができると感じています。そして、今まで以上に自分自身が成長できるのではないかと考えています。
30代の転職は、即戦力人材が求められています。
今から成長して欲しいというよりも、今すぐに実力をバリバリに証明して欲しいのです。
採用担当者によっては、「あなたを成長させるために採用するのは…」と感じてしまいます。

 

まとめ:30代転職|あなたの志望動機・自己PR 企業にはこう見えています

30代の転職にとって、志望動機や自己PRは自分をアピールする絶好のチャンスです。

ただし、ポイントを理解して正しくアピールをしないとあなたの良さがまったく企業に伝わらない結果になってしまいます。

即戦力人材が求められていることを認識したうえで、企業の欲している人材がどんな人なのかをきちんと把握しましょう。

『企業のニーズを推し量る力』を高め、『それを解決できるのが私です!』という内容にしていきましょう。

なお、初めのうちは伝え方やニュアンスなど、細かい部分の修正をひとりでするのは難しい場合もあります。

そんな時は、転職エージェントに登録することをオススメします。

転職エージェントは、企業の採用担当者と情報交換をしながら求人情報の細部を把握しているため、

「企業が採用する意図は?」
「どんな人が欲しいのか?」

といった企業のニーズをきちんと理解しています。

普段は公開していない非公開求人を多数抱え、多くの転職実績に基づいて、その人にオススメの企業を紹介してくれたり、自己分析の手法を解説してくれたりもします。

あなたが転職に悩んだ時に、様々な角度から明確なサポートをしてくれるはずです。

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その他、【転職エージェントを使うメリットとオススメのエージェント】については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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