転職をする時に、ついおろそかになりがちなのが、在職企業の辞め方です。
これまで、辞めるタイミングや伝え方、そして書類や手続きについて紹介しました。
第2弾 : 30代の転職|会社を上手に辞めるための退職の伝え方とは?
第3弾 : 30代の転職|転職時に必要な書類と手続きについて
今回は、転職をする時に注意するべきお金にまつわるお話です。
目次
転職にまつわるお金とは?
転職に関連したお金の話は、どのようなものがあるのでしょうか?
項目で大きく分けると次のように分けることができます。
2.退職でもらえるお金の話
3.税金・保険・年金などに関連するお金の話
転職にかかるお金の話
転職活動にかかる費用は、主に交通費や衣服費などです。
リクナビNEXTの実施したアンケートによると、7割程度の方が10万円未満と回答しています。
ただし、遠方での面接があると交通費や宿泊費がかさみ、3割の方は10万円以上となっているのも注目です。
出典元:リクナビNEXT
転職にかかる期間は平均で3ヶ月程度と言われていますが、期間が延びれば当然かかるお金も増えていきます。
金銭的な心配事をなくすためにも、働きながらの転職活動をすることをオススメしています。
【働きながらの転職活動がオススメな11の理由】については、別記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
私は、30代半ばで転職をして、年収を約3割アップさせ社畜の働き方を変えて精神的な安定を手に入れました。 転職活動に費やした期間は約3年、本腰を入れたのは最後の約1年でした。 今思うと、仕事をしながら転職活動をして本当に良[…]
退職でもらえるお金の話
知らないと損をすることもある、お金の話。
退職するときにもらえるお金はどのようなものがあるのでしょうか?
退職金
退職時にもらえるお金といえば、まずは退職金をイメージする方が多いと思います。
ただし、退職金を制度として導入していない企業の場合には、もちろん退職金を受け取ることができません。
さらに、退職金制度がある企業でも、就業規則などに受給条件を「勤続X年以上」と定めていることがあります。
退職金の有無や条件を事前に確認するようにしておきましょう。
なお、企業によっては勤続年数に応じた退職金の概算を事前に教えてくれる企業もあります。
気になるようであれば、事前に確認してみましょう。
ボーナス
退職が決まっていても、ボーナスは受け取りが可能です。
ただし、ボーナス支給に関するルールは、就業規則に詳細が明記されているのが一般的。
きちんと事前に確認する必要があります。
「x月からx月までの業績を反映させ、x月x日時点で在籍の社員に支給」といった記載があるはずです。
確認せずに退職時期を決めてしまうとボーナスを満額受け取れないこともありますので要注意です。
転職エージェントのお祝い金
あまり知られていませんが、転職エージェントを利用して転職が決まると『お祝い金』がもらえることも。
登録している転職エージェントごとに制度や金額は異なるので、事前にチェックしてみましょう。
例えば、マイナビエージェントは5,000円、パソナキャリアは2,000円など。
交通費をカバーするぐらいにはなりますので、知っていて損はしません。
是非とも活用してみてください。
30代の転職は、即戦力人材であることが求められます。 20代の転職とは異なり、今までのキャリアや実績を武器にして、転職活動に臨むべきです。 それまでに培ったキャリアやスキルをきちんとアピールできれば、理想のキャリアアップや年収ア[…]
税金・保険・年金など関連するお金の話
最後に税金や保険、年金に関するお話です。
これは、実際にお金がかかったりお金がもらえる話ではありません。
ただし、知らないと後々面倒な手続きが必要になったり、転職先やもとの会社に迷惑をかけることも…。
事前に確認しておくことをオススメします。
税金について
まずは、所得税について。
今いる会社にお願いをして源泉徴収票をもらい、転職先の会社へ提出します。
年末調整を受けることができるので、所得税の支払いは給与天引きで解決します。
続いて、少し複雑なのが住民税です。
給与天引き(特別徴収)で支払いたい場合は、手続きが必要になります。
退職前の勤務先で必要書類を発行してもらい、その書類を転職先に提出した後に、市区町村で承認されて特別徴収となります。
特別徴収の申請ができなかった場合は、普通徴収に切り替わるため、6月、8月、10月、翌年1月の4回に分割して自分で支払う必要があります。
役所からの納税通知書で支払いをしましょう。
なお、普通徴収を選択した場合でも、転職先で「普通徴収から特別徴収への切替届」を提出することにより、特別徴収へ変更することが可能です。
保険について
健康保険は、退職日までに保険証の返却が必要になります。
転職先では、それまでと同じように健康保険に加入することになりますが、特別な手続きは必要ありません。
また、雇用保険については、今いる会社を辞める前に、『離職票』と『雇用保険被保険者証』を受け取る必要があります。
転職後は、転職先に『雇用保険被保険者証』を提出するだけで雇用保険に加入できるので、忘れずに手続きをするようにしましょう。
年金について
基本的には、特別な手続きを自分で行う必要はありません。
転職先に年金手帳を提出するか、マイナンバーもしくは基礎年金番号を伝えれば、会社が厚生年金加入の手続きをしてくれます。
ただし、転職でも離職期間がある場合は、ケースによっては自分で手続が必要になることもありますので、日本年金機構のページできちんと確認をするようにしましょう。
まとめ:30代の転職にまつわるお金の話
今回は、転職にまつわるお金の話を3つのカテゴリーで紹介しました。
2.退職でもらえるお金の話
3.税金・保険・年金など関連するお金の話
知らないと損をすること、そして、事前に確認をしておかないと転職した後に面倒なことなど、どれも事前にクリアにしておく必要があります。
「もらえるお金はちゃんと受け取りたい!」
「保険や税金関係で、事前に受け取る書類は?」
転職が決まった後も、スムーズで気持ちの良い退職につなげるために、事前にポイントを押さえて解決しておくことがベストです。
なお、お金に関連した悩みは自分ひとりだとつい漏れてしまうことが多々あります。
自信がない方は、転職エージェントに相談するのもひとつの手です。
ストレスの少ない転職を実現できるように今のうちから計画的に確認しておくことをオススメします!
30代で初めて転職活動をするときは、多くの不安があると思います。 「働きながら転職ってできるの?」 「30代の転職って不利かな?」 「そもそも何から始めたらいいの?」 30代の転職では、悩み事がたくさんあります。 […]