転職をする時に、ついおろそかになりがちなのが、今の企業の辞め方です。
会社を辞める時期や上司への報告の仕方、諸々の手続きなど。
前回は、第1弾として辞めるタイミングについて、そして第2弾として伝え方について紹介しました。
今回は、転職をする時に必要になる書類や手続きについて紹介します。
目次
転職時に必要な書類と手続きについて
転職を決め、上司への相談・報告が終わったら、諸々の事務手続きが発生します。
項目で大きく分けると以下のイメージです。
2.転職先に提出する書類、手続き関連
3.その他の注意点
早速、それぞれについて解説していきます。
今の会社に提出する書類、手続き関連
今働いている会社との手続きは、退職に関する書類の手続きや保険、年金関連となります。
退職届の提出
退職が確定した時点で、労働契約の解除をするために提出します。
退職の意向を伝える「退職願」とは異なりますので注意が必要ですが、あくまで事務手続きのために提出を求められることが多いようです。
誓約書の提出
退職後に企業情報をむやみに漏洩することがないように、企業によっては誓約書の提出を求められることも。
フォーマット化されていることもありますので、指示があれば対応しましょう。
雇用保険被保険者証
雇用保険に加入していることを証明する雇用保険被保険者証。
自宅保管のケースと会社保管のケースがありますが、いずれにしてもきちんと手元に残す必要があります。
会社保管の場合は、忘れずに受け取りましょう。
万が一、紛失した場合は最寄りのハローワークで再発行手続きをします。
源泉徴収票
所得税の年末調整に必要になります。
転職先に提出する必要書類となりますので、忘れないよう手続きをしましょう。
通常、退職後1か月以内に会社から送付されることが多く、事前に確認することをオススメします。
年金手帳
正社員は、第2号被保険者として厚生年金を支払っています。
転職後は、年金の支払い先を転職先に変更する必要がありますので、年金手帳を受け取ります。
自宅保管のケースと会社保管のケースがありますので、一度確認してみましょう。
返却品の確認
社員証や社章などの貸与品、健康保険被保険者証などの返却品について確認が必要です。
まずは、返却品がきちんと手元にあるかをチェックしましょう。
紛失時は、顛末書の作成が必要になるケースもありますので要注意です。
なお、有休消化などで退職日と最終出社日が異なり、最終出社日以降も健康保険被保険者証を手元に残しておきたい場合は、後日郵送も可能です。
会社の総務部と確認をし、返却について事前に決めておきましょう。
転職先に提出する書類、手続き関連
転職先に提出する書類は、基本的には入社後に会社から記入や提出を求められるものです。
したがって、事前に何かを準備する必要は基本的にはありません。
ただし、今の会社から受け取って提出する際に紛失などをしないように、きちんと整理をしておきましょう。
雇用保険被保険者証
退職時に受け取った雇用保険被保険者証を転職先に提出しましょう。
企業によって、その後は自宅保管もしくは会社保管になります。
源泉徴収票
転職先での年末調整に必要となります。
通常、前の会社を退職して1ヶ月以内に交付されるため、手元に届いたら速やかに提出しましょう。
マイナンバー
各種保険関連の手続きで、マイナンバーの提出を求められることがあります。
マイナンバーカードなどの写しで個人番号が確認できるものを提出します。
扶養控除等(異動)申告書
扶養控除、配偶者控除などを受けるための書類。
ただし、扶養家族の有無に関わらず必要となりますので、転職先の指示に従って必要事項を記入して提出しましょう。
退職時の事務手続き その他の注意点
ここまで、『1.今の会社に提出する書類、手続き関連』と『2.転職先に提出する書類、手続き関連』について紹介しました。
どちらも退職時に必要となる重要な事務手続きですので、事前に確認をしておきましょう。
そして、最後についつい忘れがちな『その他の注意点』について紹介します。
業務上のデータ整理
業務上で知り得たデータはもちろん、作成した企画書やデータも返却あるいは完全消去が必要になります。
紙媒体で保管されているものは、シュレッダーをしましょう。
パソコンを会社貸与されていた場合は、データを消去してパソコンを返却となります。
フォルダやファイル・履歴も漏れなく消去しましょう。
携帯電話のデータ整理
同じく会社から携帯電話を貸与品とされている場合は、データ消去を行いましょう。
もちろん初期化をして返却することになりますが、事前に電話帳やメッセージ、写真フォルダなどの整理をしておきましょう。
名刺について
自分の名刺は、返却もしくはシュレッダー処理をします。
また、業務関連でもらった名刺も会社の営業情報という観点から、原則的に返却もしくはシュレッダーすることを推奨します。
まとめ:30代の転職時に必要な書類と手続きについて
転職を決めた時は、ついつい今いる企業での手続きなどをおろそかにしがちです。
ただし、事前に手続きや書類に関する確認をしておかないと、転職した後に面倒なことにつながりかねません。
「保険や年金など、自分で手続をするものは?」
「貸与品はいつ返す?」
スムーズで気持ちの良い転職につなげるためにも、少しくらいの面倒はサクッと乗り越えておきましょう。
なお、書類作成や手続き上の心配な点、さらには税金や保険など…、自分だけでやるのはかなり大変なのも事実。
自信がない方は、転職エージェントに相談するのもひとつの手です。
ストレスの少ない転職を実現できるように今のうちから計画的に確認しておくことをオススメします。
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