30代の転職は、それまでのキャリアが問われ、即戦力で活躍できるかがポイントになります。
そのため、実務経験があれば良し、ない場合はその分野に特化した具体的な「強み=資格」が重要です。
他の応募者と差別化ができ、企業の採用担当者の目につくための資格とはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、30代の転職活動時に有利になる厳選資格5選についてご紹介します。
・今から転職活動の準備を始めようとしている人
・転職に有利な資格を具体的に知りたい人
30代の転職は、それまでのキャリアが大きなポイントとなります。
今までの経験にプラスオンできるような資格とはどのようなものでしょうか?
また、未経験分野に転職する場合は、資格や検定を持ち、「未経験ながら知識はある」という状態が望ましくなります。
この記事を読んで、転職活動を有利に進め、そして自分の希望条件や待遇を妥協することがないように準備をしましょう。
30代というのは、様々な悩みを抱える年代。 結婚や子どもといった自分の将来の事、そしてこれからの仕事の事など。 「この会社で一生働いていくのか?」という転職に関する悩みを抱える方も多いでしょう。 私も同様の悩みを持ち、30代で転職を決[…]
日商簿記検定
日本商工会議所が実施しており、年間60万人が受験するほど人気で有名な試験。
現金の入出金管理や商品売買など、企業の経営活動や資金の流れなどを記録・計算・整理して、企業の経営が健全かどうかを判断するスキルにもつながるため、幅広い層に人気の資格です。
簿記・会計の知識は、経理のみならず、企画・営業・販売など、あらゆるビジネスシーンで必要不可欠となります。
さらに、簿記から吸収できる知識は、経営者にとっても財務の状況を把握する上で重要なものに。
どのような転職を検討していたとしても、非常につぶしのきく資格となっています。
転職を有利に進める際の目安となる、日商簿記2級は合格率が20%前後。
さらに難易度の高い1級は10%強となります。
難易度が高いゆえに、取得した際の資格としての強さが魅力です。
目安としては、2級だと150~200時間程度。
1級だとその倍以上です。
ファイナンシャルプランナー
個人の収支や負債、資産、家族構成などから、ライフステージや人生設計に合わせて資金計画を立てたり、アドバイスを行うお金のエキスパートがファイナンシャルプランナー。
国家資格から民間資格まで、幅広い試験の様式があります。
お金に関するあらゆる知識を総動員することから、様々な業界で営業部門のほか、人事や総務部門でも活躍することが可能となります。
日常生活でも有用なことに加え、勉強を進める中で数字に対する苦手意識や抵抗もなくなるので、あらゆるビジネスマンにオススメの資格です。
転職を有利に進める際の目安となる、2級の合格率は40%前後。
難易度の高い1級は10%程度となります。
手慣らしで難易度の低い3級からチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
目安としては、2級で100時間程度といわれています。
3級については基礎知識に関する問題がメインとなり、30時間程度で合格することも可能です。
中小企業診断士
中小企業を相手にアドバイスを行う「経営コンサルタント」の資格であり、国家資格となります。
知識が経営・マーケティング全般に及ぶため、勉強することで企業経営に必要となる知識全般が身に付きます。
転職時のキャリアアップにもとても有利なため、サラリーマンに近年人気の資格です。
会計、経営、生産管理、店舗運営、IT、中小企業政策など、経営全般の知識が必要な資格のため、転職の際に持っていることでマネジメント・経営層へのキャリアアップにつながります。
どのような企業でもあらゆる職種において、非常に好印象の強い資格といえます。
国家資格で難易度は非常に高く、1次試験・2次試験ともにそれぞれ合格率は20%程度。
すなわち、全体の4%程度しか合格しない、かなり難易度の高い試験です。
ただし、試験内容は経営知識から簿記、法律、ITと幅広く、学んだ知識は仕事や転職後のキャリアで大いに活用できるため無駄になることはありません。
平均勉強時間が1,000時間といわれ、難関試験となっています。
いかに効率よく勉強できるかがポイントになります。
宅地建物取引士(宅建)
土地や建物などの不動産取引に関する実務及び法律上の専門知識を持つ、不動産取引の専門家が宅地建物取引士です。
不動産会社や建設会社にとどまらず、金融系など一般企業にも活躍の場が広がっています。
多くは不動産関連の転職で有利になりますが、建設会社や銀行などの金融業界、流通業・小売業などの一般企業への転職時も有効です。
活動の基盤となる土地や建物を管理するために、宅建士の知識が必要不可欠になるため、企業としても資格を保持する人材を大事にする傾向があります。
合格率は15%~20%ですが、合格者の平均年齢が35歳前後で30代に人気の高い資格といえます。
目安としては、300~400時間が必要といわれています。
分野ごとに勉強する必要があるため、計画的な勉強時間の確保が合格につながります。
英語関連の資格
転職時に使える英語の資格は様々です。
実用英語技能検定(英検)やTOEIC、TOEFL、BULATSなど。
それぞれの資格ごとに強みが異なりますので、自分の状況に適した資格の取得を目指しましょう。
英語力の必要性については、すでに多くの方が認識の通りですが、転職時には明確な点数や資格として提示することが最終的な採用やキャリアアップにつながります。
もちろん、転職後の業務の中でも海外出張や海外派遣など、活躍のフィールドが広がることは言うまでもありません。
取得しておいて、絶対に損はありませんので、是非ともチャレンジしたい資格となります。
資格ごとに難易度や指標が異なります。
多くのテストが合格・不合格というよりもスコアを競うものになっているので、ビジネスパーソンとしても求められる水準よりも高い点数を目指すべきでしょう。
個人の能力により勉強時間には差が出ます。
まとまった時間をとるというよりも、英語に触れる機会を継続的に持つことが重要です。
テキストベースの勉強法以外にも、アプリやWEBを使ったもの、音声メインのものなど、勉強方法は様々。
自分のワークバランスとの兼ね合いで、勉強時間を効率よく見つけるべきです。
社会保険労務士(社労士)
社会保険や労働関連の法律の専門家として、人事や労務管理の観点で活躍します。
非常に専門的な分野となるため、国家資格に合格する必要があります。
主には、企業や個人から人事及び労務管理のスペシャリストとして相談や指導を委託されて活躍しますが、企業の総務部管轄で活躍することも可能です。
どんな企業でも必要になるポジションのため、転職時にも大きな強みとなります。
合格率は5%前後で、年によっては合格率がさらにさがることも。
非常に難易度が高く、その分取得した際の資格としての効力は圧倒的です。
目安としては、1,000時間が必要といわれています。
合格率も低く、また必要な勉強時間も1,000時間以上ということで、かなりハードルが高いのは事実です。

オススメの勉強方法
最後に働きながら資格を取得するための勉強方法についてご紹介します。
仕事をしながら転職活動をし、さらに資格取得の勉強までするとなると、とにかく効率良く学べるかがポイントになります。
どの程度時間をかけられるのか?
そして、どのくらいお金をかけられるのか?
どんなタイミングでどのような勉強方法が取り入れられるのか?
ここでは、3つの主な勉強方法についてご紹介したいと思います。
通信講座
テキストを中心に、主に自宅などで自分のペースで学習ができるのが通信講座です。
代表的なものに『ユーキャン』などがあげられます。
勉強したものを提出し、添削してもらうことで講師にアドバイスをもらいながら勉強を進めていきます。
まずあげられるのが、自分のペースで勉強ができる点です。
仕事やプライベートが忙しい時期は、勉強のペースを落とすことも可能ですし、逆にまとめて時間をつくりひたすら勉強を進めることもできます。
もちろん、テキストや課題を解いて運営会社に送れば、添削や具体的なアドバイスなどももらえます。
講座あたりの授業料は、他の勉強法に比較しても安めなので、手始めに開始するなどの場合もオススメな勉強法です。
メリットの裏返しでもありますが、基本的には自分ひとりで勉強計画をたてて取り組む必要があります。
そのため、忙しい時やあまり勉強がはかどらない時などに、いかに自分のペースを変えることなく、向き合って勉強ができるかがポイントになります。
手軽にスタートできるため、転職を見据えた資格取得をとりあえずやってみたい方などにはオススメです。
また、自分のペースを強い意志で貫ける方やあまりお金をかけずに勉強を進めていきたい人には最適でしょう。
よく知られている通信講座でいうと「生涯学習」のフレーズで有名な『ユーキャン』がオススメです。
1954年に設立され、業界最古の歴史を誇る通信講座・通信教育会社です。
サイトを覗いてみるとすぐにわかりますが、とにかく幅広いジャンルの講座を展開しています。
歴史が深いので、長年の実績の中で培ったノウハウを凝縮して教材が作られていて、満点を目指すのではなく合格点を取ることを重視し初心者でもわかりやすい学習方法になっています。
初心者でも、忙しい社会人でもバランスよく勉強できる講座が整っていて、とてもオススメです。
スクール
資格スクールに通学して、資格取得を目指す方法です。
通学しつつも、webでの学習や映像学習など、コンテンツが充実しているため総合的に勉強できるのが何よりの特徴です。
各スクールが積み上げた実績をもとに計画的なカリキュラムが組まれているので、それに従って勉強をすればOKです。
また、講師や他のスクール生とともに励まし合いながら、知識を高めていくことができます。
多くの方が感じるのは、やはり金銭的に他の勉強方法に比べて高額なことです。
ただし、ノウハウ含めて総合的に学ぶことができ、かつ個別に困った際のアドバイスをもらえたり対面で会話ができるため、費用的なデメリットを回収できる可能性は大いにあります。
計画的なカリキュラムが組まれ、ある程度受動的に勉強ができるため、なかなか一人では計画性を持った勉強ができない方にはオススメです。
また、きちんと時間を確保して集中的にスクールで学ぶことが必要になるため、時間に余裕がある、もしくは短期集中で資格を取りたい方に最適です。
圧倒的な合格実績と全国展開の教室数で、資格取得スクール大手となっているのが『資格の大原』です。
講師の質が高く、また近年は、従来より人気の通学学習スタイルだけでなく、通信教育や映像学習といった様々な学習スタイルを組み合わせることで、利用者の利便性が大いに向上しています。
自分の都合に合わせて、効率よく学習でき、何度でも繰り返して学習できるため、「転職を有利に進めたい」「自身のスキルアップをしたい」という社会人が主なユーザーとなっています。
スクール型なので、フォローアップ体制も充実しており、初心者の方にもオススメです。
オンライン学習
最後に近頃勉強法として人気があるのが、アプリや映像視聴を用いたオンライン学習の勉強です。
隙間時間や移動中などでも積極的に勉強ができるため、国家試験などの資格試験を効率よく勉強し、キャリアアップを目指す方に人気となっています。
隙間時間を使って勉強をすることができ、なおかつ他の勉強方法に比べて安価なことがあげられます。
まずは気楽に勉強を始めてみたい時などは最適な勉強方法です。
隙間時間の有効活用ができる反面、スマートフォンや映像視聴のみで勉強を完結した気になってしまい、人によっては効果的な復習などに繋がらないことがあります。
もちろん、アプリ上に学習履歴を残せるので、苦手な問題のみを繰り返し練習するなど、アプリの有効活用ができれば、まったく問題はありません。
今すぐにでも勉強を始められるため、まずは資格取得の勉強を始めてみたい初心者の方などに最適です。
学習を始めて合う合わないをジャッジできますが、移動中などの特になにもしていない時間を有効活用できると思えば、勉強をスタートするハードルも下がるのではないでしょうか。
多彩な資格がスマートフォンで手軽に、かつ本格的な学習に取り組めるのが『SMART合格対策講座』。
スマートフォンを利用した映像学習がメインとなり、隙間時間や社会人のお昼時間、移動中などを効率的に活用できる仕組みになっています。
講座の内容が1単元ごとに約5分~15分程度にまとめられており、無理なく内容を整理・把握して、確実に理解することが可能です。
通信講座やスクール通学にひけを取らないほどの講座数が設定されているため、利便性も抜群です。
まとめ:【30代の転職】 転職が有利になる役立つ資格5選
30代の転職は、それまでのキャリアが問われ、即戦力で活躍できるかがポイントになります。
そのため、実務経験があれば良し、ない場合はその分野に特化した具体的な「強み=資格」が重要です。
現在の自分に価値をプラスできるような資格は何なのか?
あるいは、未経験分野への転職時に、知識として備えておくべき資格は?
チャレンジするべき資格は人によって異なりますし、最適な勉強方法も人によって違うはずです。
きちんと計画的に自分のペースで取得できる資格を検討し、効率的な転職活動につながることを願っています!
私は、30代半ばで転職をして、年収を約3割アップさせ社畜の働き方を変えて精神的な安定を手に入れました。 転職活動に費やした期間は約3年、本腰を入れたのは最後の約1年でした。 今思うと、仕事をしながら転職活動をして本当に良かったと思っ[…]